電解コンデンサの種類と特徴

電解コンデンサの種類比較

電解コンデンサの陽極材料と使用される電解質の組み合わせにより、さまざまな特性を持つ多種多様なコンデンサ タイプが生まれました。各タイプの主な特徴の概要を下の表に示します。

非固体またはいわゆる「ウェット」アルミ電解コンデンサは、他のすべての従来のコンデンサの中で最も安価でした。これらは、デカップリングとバッファリングの目的で高静電容量または高電圧値の最も安価なソリューションを提供するだけでなく、低オームの充電と放電、および低エネルギーの過渡現象の影響を受けません。非固体電解コンデンサは、軍事用途を除いて、電子機器のほぼすべての分野で使用されています。

表面実装型のチップコンデンサである固体電解質を用いたタンタル電解コンデンサは、主に省スペースや低背化が要求される電子機器に使用されています。これらは、大きなパラメータ偏差なしに、広い温度範囲で確実に動作します。軍事および宇宙用途では、タンタル電解コンデンサのみが必要な承認を受けています。

ニオブはより容易に入手できるため、ニオブ電解コンデンサは産業用タンタル電解コンデンサと直接競合します。それらの特性は同等です。

アルミニウム、タンタル、ニオブ電解コンデンサの電気的特性は、ポリマー電解質によって大幅に改善されました。

電気的パラメータの比較

さまざまな電解コンデンサ タイプのさまざまな特性を比較するために、同じ寸法で静電容量と電圧が類似しているコンデンサを次の表で比較します。このような比較では、ESR とリップル電流負荷の値が、最新の電子機器で電解コンデンサを使用するための最も重要なパラメータです。 ESR が低いほど、体積あたりのリップル電流が高くなり、回路内のコンデンサの機能が向上します。ただし、電気的パラメータが優れているほど、価格が高くなります。